服が選べない病
ファッション個別相談に来られるお客様に「どんなブランドがお好きですか?」と伺います。すると・・・
「色々なお店に行くけれど、着たい服がない。」
「好きなブランド?憧れ?いや、ないですね。」
「ブランド品なんて!買ったこともないです!」
「おしゃれして行くところもないし。」
「職場がキツくて、休日は寝てます」
「お仕事着なんかどうでもいいです。」
発言だけ聴くと「ファッションにはあまり興味がありません」「別に今の自分で困っていることはありません」と受け取れる様な、お言葉なのですが・・・
しかし、現実として、目の前のお客様は「ファッション=何が似合うか?」を知りたくて
ここにおられる。
しかも、、、パーソナルカラー診断、骨格診断、顔診断などありとあらゆる診断を受けてからいらっしゃる方もおられます。
ファッションに興味はあんまりない。安ければ安いほどいい!と言っているにもかかわらず、何が似合うか?わからないから教えて欲しい・・・と言うこの矛盾。
「これは一体どう言うことなのか?」
この謎を解明するのにかなり長い時間がかかったのですが、1500人ファッションコンサルティングの結果から、その原因が判明してきました。
服が選べない人は、自分に期待していない。
自分への「期待値」が高い人ほど、「着たい」ブランドや、好きな服に対して明確に発言します。
男女ともに、経営者の方が多いです。
経営者の方々は、「着たい」服があるけど「どうコーデしたらいいか?わからない」とか「あのブランドとこのブランド、どっちが似合うと思います?」と言う質問になります。
「似合う」が前提で「どっちが?」とか「どのブランドが」と言う判断をファッションコンサルに求めて来られるので、とてもシンプルです。
反対に「着たい服がない」と言う方へのファッションコンサルティングは、まずは根本的な内面の問題を解決してから取りかからなければなりません。
「着たい」と言う気持ちが湧かない理由
1番の理由は・・・
自分への「期待値」が低いことです。
半自動的に、「何を着ても私は似合わない」と思ってしまうのです。
自分への「期待値」が低いので、服も「価格が低い」ものの方が安心されるという傾向がありました。
私自身も、昔は、バーゲン大好き!でも、結局、バーゲンに行くけど、着たい服がない。そうしているうちに、全てのモノの選び方が「安いか高いか?」になり、高いものを安く買うことが何よりの喜びとなっていました。
つまりは「自分の好きか?嫌いか?」ではなく「損得勘定」で、物事を決めるクセがつき、「服だけでなく、全ての選択基準が損得勘定になっていたのです。
自分への期待値を上げる方法
ハイデザインスタイルのファッションコンサルティングでは、まずは「自分への期待値」を上げます。
それは、とっても簡単な方法なのですが、自分の容姿で「好きなところ」を見つけてください。と言うワークです。
大抵の方が「え!私なんて、好きな見た目なんてないです・・・」とおっしゃいます。
では「嫌いなところは?」と言うと、すぐにペンが走ります。自分の好きなところを明確に言えない女性が増えているんですね。
そのあと、心理学的な方法で、自分の「嫌いなところ」を「そうでもないな」と言うレベルまで上げていきます。
そうすると、みなさん、少し照れながらも、「そうかもしれないな」と言う感じになってきて、そのあとの診断やレッスンに素直に参加してくださる様になります♪
自分の容姿への失望感や、自分なんて・・・と言う「拗ねた」心のままでは、何件お店に行こうが、プロの骨格診断やパーソナルカラー診断を受けようが、全然自分の納得がいく服は見つかりません。
これは、本当にもったいないと思っています。そして、「診断ジプシー女子」が大量発生し、、、最近は、診断する人も大量にいらっしゃるので、おしゃれ起業家も、診断だけしていると過当競争に巻き込まれます。おしゃれ起業家として大切なことは「ファッション」を通して、自分は世の中に何を創り出したいのか?という観点です。これがないまま、診断の資格だけ取り続けても、将来はAIにとって変わられるでしょう。
ファッションは心の外側〜魂のお社(やしろ)
みなさんの中には「内神様」がいて、神社にお参りするときに「鏡」があるのは「自分の中の内神様にもお参りしている」と聞いたことはありませんか?
ここからは、信じられない方や苦手な方もいらっしゃると思いますので、話半分で聞いていただいて構いませんが・・・心友のスピリチュアルなお友達に聞いたのですが、神社も、手入れがされていないと、神様がどっかに行ってしまって、神様不在の神社もあるそうです。つまりは、手入れをしない、自分を蔑ろにして、ファッションもメイクも何も気を使わない。
体も不健康・・・と言う状態だと、自分の中の神様がお出かけになり、悪いエネルギーに浸食され、不運が続く・・・そんなの嫌ですよね。。。
ですので、女性の「お手入れ」と言う習慣は非常に大切な習慣です。
体の手入れ、髪の手入れ、肌の手入れ、爪の手入れ・・・そしてその大切な手入れされた体を、さらに大切にしてくれるのが「ファッション」です。
資本主義経済社会では着ている服の値段は年収と比例するという現象になってきますし、セレブ=ハイファッションという通念になってきているんですが王族が最高の衣類を身につけてきた歴史から考えると・・・
人間がこの世に生まれて「服」を着るようになった時点で自分への、他人からの「期待」と「着たい」は比例するようになったんではないか?と推察します。
ファッションって、奥が深い・・・
と思っていただける方がいらっしゃいましたら、ぜひ、お問い合わせください♪
講座のご依頼や、研修のご依頼等も承っております。
写真は「無印良品」さんとコラボレーションさせていただいた、着回し力アップ講座です。